10月29日から開催される世界一のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」。30周年を迎える今年はゲストやイベントなどもこれまで以上に盛り上がることは間違いないでしょう。伝統を守りながら進化し続けるメゾンから、パティスリー出身者による革新的な新ブランドまで。注目の10ブランドをご紹介します。
1.ジャン=ポール・エヴァン/Jean-Paul Hevin
日本でもお馴染み、親日家としても知られるジャン=ポール・エヴァン。30周年記念のゲスト・オブ・オナー(Invité d’honneur)。フランスのチョコレート界を代表する存在で、洗練された風味・高級なビジュアルを特徴としています。
2.セドリック・グロレ/Cedric Grolet
パリの名門ホテル「ル・ムーリス」のシェフパティシエとして名を馳せ、数々の伝説を生んだフランスを代表するスターシェフ。芸術品のようなフルーツケーキで世界を魅了し、若くしてミシュランのスター的存在に。10月18日にオペラ通りにチョコレートショップをオープンし連日長蛇の列!ショコラの世界に新風を吹き込むこと間違いなし。
3.ドゥボーヴ・エ・ガレ/Debauve & Gallais
1800年代初頭創業のフランス最古級ショコラティエ。王妃マリー・アントワネットの頭痛を和らげるため、薬剤師シュルピス・ドボーヴは薬の味をより美味しくするために、チョコレートと薬を混ぜ合わせ、史上初の「食べるチョコレート」を考案したという逸話も。クラシックなボックスも可愛い。
4.ヤン・クヴルー/Yann Couvreur
フランスの若手パティシエの中でも最も注目を集める有力株。繊細で洗練された味わいに定評があり、近年ではエールフランスの機内デザートも手がけるなど、活躍の場を広げています。ブランドを象徴する“狐のプラリネ”も見逃せない逸品です。
5.ジェフリー・カーニュ/Jeffrey Cagnes
名門「ストレー」で修行を積み、2020年に独立したパリを代表する若手実力派パティシエ。伝統的なフランス菓子を現代的な感性で再解釈し、軽やかで洗練された味わいに仕上げるセンスが魅力です。アーモンドやヘーゼルナッツを使用したシンプルながらも上質な味わいが特徴です。
6.ニーナ・メタイエ/Nina Metayer
「世界最優秀パティシエ(Meilleur Ouvrier de France)」の称号を持つフランス屈指のパティシエ兼ショコラティエ。カカオ本来の香りと繊細な味わいを引き出すチョコレート作りで知られています。プラリネやガナッシュを用いたボンボンショコラは口どけが絶妙です。
7.パトリック・ロジェ/Patrick Roger
「プラリネの魔術師」と評されるパトリック・ロジェ。自然や動植物をモチーフにした美しいボンボンショコラは、味わいだけでなく視覚でも楽しめる芸術作品。厳選カカオと高品質素材で作られるチョコレートは、世界中のチョコレート愛好家を魅了しています。
8.アルノー・ラエール/Arnaud Larher
伝統的なフランス菓子の技術を守りつつ、斬新なアイデアでチョコレートやペストリーを現代的に再解釈。繊細な味わいと美しいデザインで多くのファンを魅了し、国内外で高く評価されています。サクサクのサブレをチョコレートでコーティングした「サブレ ソルティレージュ」をぜひお試しいただきたいです。
9.ヴァンサン・ゲルレ/Vincent Guerlais
ナントの街で愛されるショコラティエ。代名詞はチョコレートコーティングのプティ・ブール。サロン・デュ・ショコラで発表されるショコラアワードでは、フランスのショコラ愛好家クラブにより、優秀ショコラティエが選ばれます。この名誉ある賞に、なんと、4年連続で選ばれた偉業も!
10.フランソワ・プラリュ/Francois Pralus
1897年創業の老舗ショコラティエ。現在、3代目のHugoは伝統を受け継ぎつつ革新を加えるクリエイションを展開。先代のレシピや技術を守りながら、現代的なデザインや新しいフレーバーを取り入れ、クラシックとモダンが調和したチョコレート作りでブランドの魅力をさらに広げています。